【人工知能×仮想通貨】注目のICO 「Neuromation(ニューロメーション)」に参加してみた
こんにちわ!
今日も注目のICOについて紹介していきたいます。
仮想通貨はわかるけどICOって何?という方は別の記事にまとめていますので是非そちらをご覧ください。
(追記)2018.4.6に東京ビックサイトで行われたAIエキスポにニューロメーションもブースを出していましたので、そちらの様子も見に行ってきました!
Neuromationの最新情報はこちら!
【Neuromation】AIエキスポに参加してきた!【ニューロメーション】
今回のICOのポイントは何といっても人工知能と仮想通貨のコラボレーションです。
以前一瞬で完売した「シンギュラリティネット」も人工知能に関連するICOでした。成長分野である人工知能関連のICOはこれから期待できる!と感じています。
そんな中で始まったICO「Neuromation」について紹介していきます!
公式ページ
公式サイトには
" Distributed Synthetic Data Platform for Deep Learning Applications "
と記されています。簡単に日本語訳すると、ディープラーニングのための分散合成データプラットフォームとなります。
日本語にしたほうが難しいような印象を受けますね(笑)
要は、人工知能の技術であるディープラーニングのためのプラットフォームを作るぞ!ということと理解していただければOKです。
人工知能と言えば囲碁の分野でAlphaGOが人間に勝利したり、ちょっと前には将棋界でもポナンザが名人に勝利したりと一般的にも有名な分野になってきました。しかしこの業界はとにかく専門用語が多いのです。
人工知能とAIは何が違うのか。ディープラーニングとは何なのか。ここら辺をはっきりさせることは、少し遠回りですが今回のICOについて理解を深めるうえで重要です。
用語を読み解いていこう
人工知能。よく耳にしますよね?
人工知能(じんこうちのう、英: artificial intelligence、AI)とは、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野」を指す。
人工知能とはArtificial Intelligenceの和訳であり、頭文字をとってAIと呼ばれています。つまり人工知能とAIは一緒のものなのです。
AIがやりたいことは「知的な情報処理システムの設計や実現」です。
では、知的な情報処理システムとは何のことでしょうか。
人間の知的能力をコンピュータ上で実現する、様々な技術・ソフトウェア・コンピューターシステム[2]。応用例は自然言語処理(機械翻訳・かな漢字変換・構文解析等)[3]、専門家の推論・判断を模倣するエキスパートシステム、画像データを解析して特定のパターンを検出・抽出したりする画像認識等がある[2]。
ここにも専門用語が並びますが、なんとなく理解できるのではないでしょうか。
つまりは人間を模倣するような機械を作って、今まで人間がやっていたことを任せてしまおう!という研究です。自然言語処理の分野ではApple社のSiriなどが有名ですし、画像認識技術の分野では車の自動運転などが盛んに研究されています。
Siriであれば人間の耳。自動運転では人間の目にあたる部分を機械で再現しようとしているわけです。
”ディープラーニング”説明できますか?
さて、人工知能(AI)については簡単に説明しました。
もう一つあった専門用語が「ディープラーニング」です。こちらも皆さん聞いたことがあるのではないでしょうか。この言葉が今回のICO「Neuromation」のキーワードになります。
言葉は知っているけど、どんなことしているのかはわからない!
そんな方も多いと思いますので、ディープラーニングについても簡単に紹介します。ICOでどんなことをするのかを理解するうえでかなり重要なポイントになるので、ばっちり読んでから次に進んでくださいね!
機械も学習する!
ディープラーニングとは機械学習の手段の一つです。機械学習とは人工知能の学問の分野の一つであり、機械に様々なデータを学習させることで機械の強化を行うものと言えます。
といってもわかりませんよね(笑)
簡単な例を出してディープラーニングについて学んでいきましょう。
下の図は画像の集合から犬の画像と猫の画像を抜き出して分類する機械です。
人間にとっては簡単なことかもしれませんが、機械に同じことをさせるのはとても大変で、ディープラーニングの技術が登場するまではほぼ実現不可能と考えられていました。
なぜそこまで難しいのか。ということは専門分野に入りすぎてしまうので割愛しますが、私たちが何をもって「猫」と判断するのか。何をもって「犬」と判断しているのかは人によって意見が分かれると思います。耳の形が違うからとか模様が違うからとか様々な要素がありますよね? これを一つひとつ機械に入力していては時間がかかりすぎてしまいますし、猫っぽい犬だって犬っぽい猫だっているわけで、すべてを教え込むのはほぼほぼ不可能なのです!(逆に人間ってすごいね!(笑))
画像から特徴を抽出
このようなジレンマは人工知能のシステムを研究する研究者の中に立ちはだかる大きな壁でした。この壁を打ち破る技術がディープラーニングです。ディープラーニングはたくさんの画像から映っているものの特徴を検出し、あるグループにはどんな特徴があるのかを学びます。これによって今まで見たことのない画像を見せられても、特徴の検出と照合をすることによってその画像が何を表しているのかわかるようになります。(すごいね!)
先ほどの犬猫分類機の例を見てみましょう。
機械は、犬の画像を処理して特徴を抽出することで犬にはどのような特徴があるのかを学び、未知の画像が犬なのかそれとも犬でないのか判断する際の材料にします。
しかし、例えばこんな画像が入力されたらどうでしょう。
かわいいワンちゃんですね(笑)
しかし、さっき1枚だけ学習させた機械にとってはこれは犬ではありません。なぜでしょう。先ほどの機械は「白黒の模様」「長い耳」といった特徴を持つものが「犬」として認識されているので、色の違うコーギーは犬として検出してくれないのです。
これではよくないですね。
どうするのか。
もっとたくさんの画像を機械に学習させます。
え、それだけでいいの?と思われるかもしれませんが、機械は与えられた対象物(今回は犬)の特徴を蓄積していき、分類する際に蓄積されたデータから判断するので、たくさんのデータを蓄積すればするほど高性能になっていきます。色の異なる犬や横顔後ろ姿などあらゆる角度から、様々な犬種の画像を認識させる必要があります。
そうすれば、これも犬なのか!
と、機械がわかってくれるようになります。
これはDeepLearningで食事画像のクラス分類器を作成してみた | FiNC Developers Blog
というブログから持ってきたグラフです。横軸は学習させた画像の枚数で、縦軸は間違いの数です。学習枚数を増やしていくごとにミスが減っているのがわかると思います。
その写真どうやって集めるの?
画像の枚数を増やせば精度の高い機械を作ることができますが、その数は上のグラフだけで10000枚。犬と猫の分類をするなら単純計算で20000枚必要です。
その画像を集めるのは大変で、この分野の研究者や、人工知能を使ったアプリケーションを開発する企業などは頭を悩ませています。
画像ならばインターネットからいくらでも持ってくることができますが、AIが理解できる画像形式にするには、その画像に映っているも物が何なのかという情報も一緒に与えてやらなくてはなりません。
このように画像データを加工することは大変手間がかかり骨の折れる作業なのです。
こっからが本題
毎度のことながら前置きが長くなってしまいました(笑)
ICOを買うときはどうしても下調べをしっかりしたいと思ってしまうので、すべて説明するとすごく長くなってしまうのです。すいません(笑)
Neuromation(ニューロメーション)はこのような大量の画像データを処理して、AIが読み取れるような画像の生成と、実際の学習までをNTK(ICOのトークン)で購入することができるのです。
逆にNeuromation ネットワークで、クライアントのためにサービスを提供するとトークンをゲットすることができます。計算を対価としてトークンをもらうことができるのでこのことをマイニングと呼んでいます。
AIを開発する際にネックとなっていた学習データを簡単にそろえられるとなったら、AI技術者はまさに歓喜感激でしょう。今まで膨大な時間と費用が掛かっていた部分なので、ここにかける時間を他の研究に向けることができ、かなり効率的です。
お高いんでしょう?というAI技術者の声が聞こえてきそうです。
上の図はそれぞれサービスに対する現在の想定価格になっています。10k(10000)のデータを作るのに大体100$ですから結構安いな~という印象を受けました。
もちろん、データを作成するためのシステム(データジェネレータ)ごと買えば20000$(200万円)と結構いい値段しますが(笑)
全体的にリーズナブルだなという印象ですね!
サンプルモデルも開発中
Neuromationでは、実際のAI自体も販売するようで、そのためのサンプルAIは鋭意開発中とのこと。実際にNeuromationネットワークが始動したらそれらも購入可能というように書かれていました。
このようなプラットフォーム系のICOではユーザの方同士で自由にやってください。でも今のところは何もありませんよ~ という傾向が強く信頼性に欠ける部分がありましたが、今回のICOでは実際のAIも開発してアップロードされるということで力を入れているんだなという印象を受けました。
トークンセールスは1/7から
さてさて、人工知能系ICO「Neuromation」いかがだったでしょうか。
実際のトークンセールスは1月7日から始まります。
現在研究が盛んにおこなわれている人工知能にアプローチしたICOは非常に注目なのでぜひ皆さんも参加してみてください!
(追記1/8)
トークンは完売したようです!これから購入を考えていた方は残念!
しかし、注目されているICOなのは間違いないですから、上場後に買ってみるのもいいかもしれません!